貝に描く春祭り
佐賀県にお住まいの1組のご家族のもとで出張講座をしました。
とっても温かなご家族。お会いした瞬間に伝わりました。
お父様と奥様、そして娘さんと息子さんご夫婦の5名のセッションです。
準備も終えたところで、お父様が私に「お散歩いかがですか」と、別のお部屋に連れて行ってくださいました。
入るとそこには油絵がヅラリ。お父様の書斎もあり、すっかり見入ってしまいました。1つ1つ油絵を鑑賞させていただき、和やかな雰囲気でスタート。
立春は過ぎましたが、名ばかりで、外はチラチラと雪が舞っていました。
そんな季節にちなんで、「早春賦」をみなさまと歌って始めました。
今日のテーマは「冬から春への移り変わりをアナログ表現する」というもの。
でも、紙やキャンバスではなく「蛤」に描きました。
2枚貝の蛤は唯一の組み合わせ。ひな祭りの飾りやお吸い物に使うのも縁起の良さからきています。貴族の遊びであった「貝覆い・貝合わせ」もご紹介し、日本古来の雅な世界も楽しんでいただきました。
冬のイメージも、春のイメージもお一人おひとり違っています。
もちろん、色選びも同じ。
線と点と面だけのアナログ画は、個性豊かな絵になるのです。
みなさまの作品の完成です。
春のあたたかさや情景までも浮かんでくるようですね。
こだわりも満載です。
お茶をいただきながらゆったりとした鑑賞会も、出張講座ならでは。
アットホームなセッションっていいなぁと改めて思いました。
制作後、作品と一緒にお父様を記念に撮った1枚です。笑顔がとっても素敵ですね。
「貝に描く春祭り」
ご家族の作品を眺めてると、一足早く春がやってきたようでした。
お部屋や玄関に飾っていただけたら、春を感じられそうですね。
ご参加いただきましたご家族のみなさま、本当にありがとうございました。
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