新年のご挨拶2022

謹んで明けましておめでとうございます。

「アトリエSHO彩」も2016年に開講して6年目、コロナ禍になり3年目を迎えます。この激動の2年間も、皆様のおかげで継続することができました。昨年からは、オンラインという新しい方法も取り入れ、土日だけで毎月80名を超える生徒さんに受講していただいています。日に日に増していくお声かけによって思うのは、「アートは不要不急ではない。」ということ。体に栄養が必要なように、どなたにも心の栄養が必要です。実際に描くこと=表現することが、心を豊かにし、心の解放につながっていくと常日頃から私は感じています。


年頭に、武蔵野美術大学の学長である長澤忠徳先生の言葉をご紹介します。

~《少しのあいだ目を閉じて、想像してみてください。今、あなたは波打ち際に立っています。遠望すれば、遥か先には真っ直ぐな水平線が広がっている。さて、あなたはあの水平線に立つことができるでしょうか?

「水平線は現実には存在しない。だから立てるわけがない」。そんな理屈で考えるのは、今日からやめましょう。頭では「ない」と知っていても「いつか自分はあの上に立てる」、そう信じて大海に漕ぎ出すことが、あなた自身を、未来を変えてゆくからです。

 常識や理屈を超えて、「わからないことを、わかろうとすること」。正解のないクリエイティブを実践するために必要なのは、それに挑む強い「意志」です。意志の「意」という文字は、「心」と「音」から成っています。胸に秘めた熱い想い、つまり自分にしか聴けない「心の音」に耳を傾け、身体の外へ表出させることが「表現」であり、そのために一生懸命悩み、考え、工夫することが、クリエイティブでしか味わえない醍醐味ではないでしょうか。》~


「心の音」ということばは、「心の声」とも言えるかもしれません。魂からの声、はっきりと聞こえる時もあれば、届かない時もあるけれどたしかにそこにある、そんな感覚があります。私にとって、表現というのは、心の奥底から湧き上がるその声を拾い上げ、自分の感性と響き合って、カタチとして立ち上がっていくことかなぁと思うのです。もちろん、それは簡単でなく、正解もないから悩むし、だからこそ面白いと思うのです。


今年、皆様もよかったら、表現世界の扉を開けてみてください。

もしかしたら、水平線に立った世界が、そこに広がるかもしれませんね。^^


2022年が、皆様にとって素晴らしい一年となりますように。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


アトリエSHO彩 主宰

臨床美術士 菅原 良子


作品紹介:《海老を描く》

海老は、その姿から「海の老人」になぞらえ、長寿のシンボルとして祝い事に用いられてきました。その海老をモチーフに、面白い方法で描いています。青墨と水彩色鉛筆による表現の美しさを楽しみます。

アトリエSHO彩

Art for Smile Art for Health Color of Only One

0コメント

  • 1000 / 1000