受講生のみなさまへ

３月の全ての講座は、コロナウイルスの影響により中止とさせていただきます。いつも楽しみにしてくださっているみなさま、誠に申し訳ありません。

子どもたちも休校で、習い事も全てがお休みになったと聞いています。外にも自由に出かけられず、気づかないうちに、自宅にいることがストレスとなることもあるかもしれません。自分でも、よくわからない気分の波に襲われることもあるでしょう。

臨床美術は、みんなで一緒に居場所を共有しながら表現することを大切にしますが、たった一人でも、おすすめできるアートがあるのです。それはオイルパステルで「今の気持ちを描く」ことです。「感情のアナログ画」ともいいます。

私が10年前、臨床美術士になるために最初に訓練したことは、毎日アナログ画で今の気持ちを描くことでした。言葉のない日記ともいえます。

憂鬱、哀しみ、落ち込み、喜び、怒り、楽しい‥たとえどんな気持ちかわからなくても、クロッキー帳や画用紙に、１色まずは今の自分の心模様を色に例えて、それを点、線、面(塗る)という造形表現のみで描いていきます。少しずつ色を変えてよく、もちろん混色も自由です。時々画面を離したり、四方から眺めてみてください。少しずつ加えたい色や場所がおのずと見えてきます。

宿題ではありませんし、１日だけでも毎日でも全く描かなくても構いません。もしも、描いた方は裏に、簡単に自分の作品に感想を書いてみてください。そして、次の講座の時にお持ちくださいね。

私からコメントをつけて、作品をお返しします。

次回、みなさまと元気にお会いして、またご一緒にのびのびと自己表現できる日を、心待ちにしております。

アトリエSHO彩

菅原 良子

《平  穏 》  

《憂鬱と不安》