色彩共育(in中村学園大学)


3年前にご依頼を受けた第45回九州色彩教育研究会での講座、コロナ禍により3年越しの開催でした。オンラインでの予定でしたが、先生方のご希望により、当初の1/3に規模を縮小し、対面で実施することになりました。参加者は、幼稚園、保育園、小・中・高・特別支援学校、大学の先生方。里親支援に続き、今夏はワークショップ月間になりました。

私は講座1《感じて描く描画表現》を担当し、肩慣らしからりんごの量感画セッション、講座2は、香川大学准教授の先生によるトーナルカラー65色を用いた《りんごは何色?》という色彩の多様性を学ぶ講座でした。中村学園大学や福岡教育大学から先生方もお越しいただき、私以外他中学校や高校、幼稚園等の先生方で、それはそれは緊張しました。

(最初は、肩慣らし:オイルパステルでのびのび、線・点・面で。どれ一つ同じものがないのがいいですね↑)

(いよいよ、五感を使って描く「りんごの量感画」スタート↓)

触って、香りをかいで、味わって、まるごとりんごを感じて描き始めます・・

感じて描いたりんごというのは、我が子のように可愛いものです。生まれたりんご、みなさん、誇らしげに見つめていました。最後はもちろん、鑑賞会。先生方も「どこから、どう感じたか」を互いに伝え合っていました。

私の臨床美術との出会いや原点は教育にあるので、感じて描くことの素晴らしさや豊かさ、学んできたことを、心を込めてセッションしました。


「伝わりました。感動しました。」「私が求めてる以上のもの。」「言葉にできない衝撃でした。」「今まで表面でしか、りんごを見てなかったんですね。」「感じて描くとこんなに楽しく、色彩豊かになるんですね。」「規模を通常に戻し、多くの方に体験していただきたい。」美術教員がほとんどでしたが、共感してくださり、専門的な良き理解者が増えて、つながりが太く強くなりました。


本来、美術は教えるものじゃなく、共に育てるものだとも思うので、研究会は、先生方との「色彩共育」の時間だったなぁと改めて思います。色研主催の先生方には、何度も打ち合わせからお世話になり、スタッフとして協働で場を作ってくださりありがとうございました。

アトリエSHO彩

Art for Smile Art for Health Color of Only One

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